A02：ファン・デル・ワールス密度汎関数の開発と応用

研究組織

研究代表者

濱田幾太郎

東北大学原子分子材料科学高等研究機構・助教

局所密度近似（LDA）や一般化密度勾配近似（GGA）を用いた密度汎関数理論に基づく第一原理電子状態計算手法が今日広く物性物理の理論的研究に用いられているが、これらの近似ではファン・デル・ワールス相互作用など弱い相互作用を正確に記述できない問題がある。

本研究ではLDAとGGAを越える手法としてファン・デル・ワールス密度汎関数（vdW-DF）を採用し、効率的アルゴリズムによる実装を行う。さらに汎関数の精度を向上させることで、LDAとGGAを補完する汎用的第一原理計算シミュレーターの開発を目指す。