コンピューティクスによる物質デザイン:複合相関と非平衡ダイナミクス - 文部科学省 科学研究費補助金 新学術領域研究 平成22年度~26年度

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A02:磁性金属におけるハイブリッド密度汎関数理論の新展開

研究組織

研究代表者
合田 義弘 東京大学大学院理学系研究科・助教

研究概要

局在電子間の強い相関は密度汎関数理論(DFT)に代表される第一原理電子状態理論の克服すべき重要な課題の一つであり、f電子を含む磁性金属等において深刻である。現在、DFT+U法、自己相互作用補正法、ハイブリッドDFT法、DFT+DMFT法等がDFTにおける従来の一般化密度勾配近似(GGA)の拡張として使われており、一定の成功を収めている。特にハイブリッドDFT法はpost-GGA理論として非常に注目されているが、磁性金属において満たされるべき全エネルギーの電子数依存性は自明ではない。そこで本申請課題では、ハイブリッドDFTの金属への適用限界を明らかにし、磁性金属中の遍歴電子と局在電子を高精度かつ現実的な計算コストで統一的に記述するための新しいハイブリッドDFTの枠組みを創成する事を目指す。


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