A03：非平衡動的平均場理論の展開と低次元強相関系への応用

研究組織

研究代表者

辻直人

東京大学大学院理学系研究科・特任助教

研究概要

非平衡強相関系は、固体電子系や冷却原子系でダイナミクスをミクロな時間スケールで観測することができるようになったことで、近年急速に発展している物性物理の分野である。コンピューティクスの立場からは、「強相関」と「非平衡」というどちらも計算が困難とされてきたものを同時に扱わなければならない点で、まさに最先端計算技術の挑戦と位置づけられる。

本研究では非平衡強相関系を扱う有力な理論手法の一つである非平衡動的平均場理論を発展させ、低次元強相関系の長時間非平衡ダイナミクスに応用する。具体的には、非平衡クラスター動的平均場理論を提案する。これは非平衡動的平均場理論をクラスター拡張したもので、自己エネルギーの波数依存性まで含めて強相関系のダイナミクスを計算できる理論手法の確立を目指す。

研究室ウェブサイト

連携研究者

青木秀夫
東京大学大学院理学系研究科・教授
岡隆史
東京大学大学院工学系研究科・講師

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