コンピューティクスによる物質デザイン:複合相関と非平衡ダイナミクス - 文部科学省 科学研究費補助金 新学術領域研究 平成22年度~26年度

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A03:電子格子相互作用に起因する電子物性解明と物質設計

研究組織

研究代表者
是常 隆 東京工業大学大学院理工学研究科・助教

研究概要

本研究では、格子振動が電子格子相互作用を介して電子物性に与える影響を第一原理計算を用いて定量的に議論する手法の確立を目的とする。特に、格子振動由来の自己エネルギー補正によるバンドギャップなどの電子状態の変化や、電子格子相互作用とクーロン相互作用が競合するもとでのEliashberg方程式を用いた超伝導転移温度の第一原理的な予言を目指す。これらの手法は、近年開発が進められてきており、ダイヤモンドにおいてバンドギャップの温度依存性が定量的に再現できることなどが明らかになってきている。今後、さらにこれらの手法を発展させ、信頼性と汎用性を併せ持つコードを開発していきたい。また、様々な物質に適用することで、電子格子相互作用が電子物性に与える影響に対して定量的な知見を得るとともに、新超伝導体の予言や同位体超格子などのこれらの効果を利用した物質設計を目指す。

連携研究者

  • 斎藤 晋
    東京工業大学大学院理工学研究科・教授

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